タウ十字は聖大アントニオス十字ともいわれる。
聖大アントニオスは隠者の代表格であり、この人から修道士生活という形態が生まれたという。
裕福な育ちだった彼はある日イエスの説教に感銘し 20 歳で全財産を貧しい人々に施し、過酷な苦行の道へ身を投じ、数々の誘惑に打ち勝った後 105 歳の長寿を全うしたという。
彼は後ろに手を組んで抵抗すら放棄しているようであり、そこには捨て身の美しさがある。
逆さまになると脳に血が巡り頭が冴えるので、過酷な状態に身を置いてある種のトランス状態になるということも示しているかも知れない。
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