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XVIII. 月

75. 満ち潮と引き潮の支配者、強大なものの息子たちの子供/ק/魚座(“Book T”)

《大まかな意味》“Tabulated Rules”

不満、不平、自発的な変更(死と比較のこと)。エラー、嘘、誤り、裏切り、欺瞞。(全て、カードの品位の善し悪し、どちらにより偏っているかによる)

《PKT》

隠れた敵、危険、誹謗中傷、暗闇、恐怖、欺瞞、オカルト的な力、間違い。

(逆位置)不安定、不誠実、静寂、(正位置よりも)弱い程度での欺瞞と誤り。

《カード占いの手引き》“A Manual of Cartomancy”

I. 思慮分別の世界
薄明かり、変容、知性が働かない、幻想の区域;間違った見せかけ
II. 順応の世界
十分な恵み(悪からの魂の解放);物質的な生活や問題に陥って嘆く
III. 目標達成の世界
スピリチュアルなファンタジー

《妖精の言葉》“The Quest of the Golden Stairs”

マジックミラー──夢、物事の表面、反射、本質、メモリー、トラベル、放浪:“妖精の国には一本の真っ直ぐな道があって、それは月への道です”

《最後のステップ》“Steps to the Crown”

魂は地上の避難所を探し求め一時の避難所を見つけますが、大きな恐怖はまだ起きていません。

《絵的な鍵》

8 】 【】 【】 【】 【サソリ】 【オオカミ】 【】 【will-o’-the-wisp】 【】 【】 【】 【野原】 【尻尾


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《タロットの切り札》“The Tarot Trumps”

湖か池、川であるが、夜のトラブルに見舞われた水であり、スカラベに相当するザリガニで象徴される。水の縁から苦難の暗い小道を曲りくねって進むが、苦労を伴う努力であり失敗の可能性がある。それは旅人を脅そうとして、威嚇する番犬にガードされている、遠くにあり、不毛の丘陵地帯の上には、達成への道をさらにガードする難しい顔をした要塞がある。これは、怖れや弱さ、急激な変動を乗り越えなければならない、血と涙の小道である。
カラーはダーク・クリムゾン(深紅)、ラディッシュ・ブラウン、茶色がかったクリムゾン、プラムカラー──しかしそれらの深刻憂鬱な色相は、対応するものに見られるようにと、半透明のかすかなグリーンやイエローに照らされる

《PKT》

一部のありふれた手のもの(デッキ)と、この(ウェイト-スミス版デッキの)カードとの違いは、この月が満ちつつあるのが、「慈悲」の側面と呼ばれる、見る者にとって向かって右側の顔であるところである。この月は 16 本の主光線と、16 本の副光線を持っている。このカードは、霊的な生き方から乖離した、妄想的な生き方を表わしている。その(2 本の)塔の間の道は、未知なるものへと続いている。犬(左)と狼(右)は、その(道の)出口に存在する(未知なる)ものに対する、本能的な恐れ(を表現したもの)であり、(月の)反射光のみを頼りにしてそこを目指すしかないのである。

直前に述べたことは象徴学の別の一つの形態への一つの鍵となる。知性の光は反射光であり(それ自体は反射光に過ぎず)、その向こう側にあるのが、 知性の光には表現不可能な未知の神秘(本体そのもの)である。知性の光が照らすのは、我々の動物的本能であり、それらはカードの下側に表現されている──犬と狼と、それらの野生の獣よりもさらに下等な、意識のより深いところからやってくる、名も無き不気味な衝動(ザリガニ)である。深淵の水から陸上へと這い出す姿によって象徴されるように、それ(名も無き不気味な衝動)は、はっきりした姿形を得ようと努力するのだが、掟としてそれ は元きた場所へと沈んで戻るのである。意識(としての月)の顔は動揺する下界へ穏やかな眼差しを落とし、思考(としての炎)の雫が降りそそぎ、 「落ち着け、静かに」と告げる。動物的本能が静まり、深淵の下のものが姿形を得ようとすることを止める、そんな時が訪れることもあるだろう。

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逃げ出した巨大ヘビ - アミメニシキヘビの行方

5 月 6 日、横浜市の個人が飼っていた体長 3.5m のアミメニシキヘビが飼い主の家から逃走したということについて、 盃の女王 の逆位置が出た。 岬の見える砂浜で玉座に座った女性が熱心に豪華な 盃 を見つめている。 豪華な盃は巨大なアミメニシキヘビを、女性は飼い主を、それぞれ表しているようである。 飼い主が人様の迷惑にならないようにと必死でヘビを探している様子が、 盃 を熱心に見つめている姿に現れている。 ヘビはどこかの川縁か海辺か、いずれにしても水辺にいるのは間違いなさそうである。しかし、逆位置であることを考えると、下水や排水溝に落ちてしまったのかもしれない。 追記:5 月 21 日の夕方に発見されないまま捜索打ち切りとなったが、翌 22 日に専門家によって 飼育されていた部屋の屋根裏にいたのが発見された 。 よく観察すれば玉座の背後の頭上(ヘッドレスト)にナーガ(ヘビ)がおり、天上裏にいたということが分かる。 そして逆位置であったことは、飼い主をはじめとする人々(女王)が間違った方向(水辺)を探しているということを示していたのだろう。 もしくは、警察が一度捜査したが、ちゃんと探せていなかったということも、逆位置に表われていたと見ることができるのかもしれない。 今回のリーディングは失敗したが、カード自体は結局妥当なものだったので、一つの良い勉強になった。今後もこのような試みができる機会があれば、続けていきたいと思う。