スキップしてメイン コンテンツに移動

XVI. 塔

73. とても強力なもののホストたちの主/פ/火星(“Book T”)

《大まかな意味》“Tabulated Rules”

念願・野望、戦い、戦争、勇気。皇帝と比較のこと。特定の組合わせの場合、破壊、危機、落下、破滅

《PKT》

悲惨、苦境、困窮、逆境、惨事、名誉失墜、欺瞞、破滅。特に予想外の災難が降りかかることを意味するカードである。

(逆位置)ある説明によると、(正位置と)同じ意味だが程度は弱くなる。さらには、圧迫感、投獄、制圧・暴虐。

《カード占いの手引き》“A Manual of Cartomancy”

I. 思慮分別の世界
破滅、混乱、報い;天罰
II. 順応の世界
落下、とくに恵からの落下;罰当たりな行為への報い;邪悪が勝っている時は生命の家の崩壊だが;象徴は神的な活動あるいは事の結果を表しており、神の寺院を破壊する力は神秘的な 3 日の後に再建される
III. 目標達成の世界
個々人の心に住まう教義の家を引き裂く;最後の強情(悔い改めないこと)

《妖精の言葉》“The Quest of the Golden Stairs”

ドリームタワー──喪失、交友・交際、怖れ、時、解放:“ドリームタワーに行くこと、ただし一人でやろうとする人には辿り着けません。なのでまずあなたが来るのを待っている人を探しなさい”

《最後のステップ》“Steps to the Crown”

たいていの物事はそれが失われるまで正しく理解されないと言われます;この世は特異な例外です;諦めるまでその虚しさを正しく理解しないために、いつも容易に失われるのです。

《絵的な鍵》

6 】 【】 【黒色】 【稲妻】 【火事】 【落ちる】 【】 【隣に人がいる】 【二人】 【赤色】 【青色


👉 ラベル:


《タロットの切り札》“The Tarot Trumps”

4 つの世界にはトーンは修正されているものの常に赤が存在する。ゆえに私たちは、鮮明なスカーレットが、アンバーで彩られた深い憂鬱な赤とヴァーミリオンへと影を落とすのを見出す。対比をなすグリーンの影は、赤を安堵へと投げ入れる役目をする。雷の途方もない破壊的な影響は、新しい形が出現するための道を作るために、確立された形を真っ二つに引き裂く、変化(死)あるいは昇華(吊され人)とは区別される革命、保守主義の反対としての破壊、怠惰を攻撃するエネルギー、自分自身を安楽と慣習の壁に囲んでいる状態からの激しい緊急脱出である。

《PKT》

このカードに対して付されたオカルト学的な説明は乏しく、錯綜したものである。このカードはあらゆる種の破滅を描いている、と示すのは怠慢である、というのもこのカードが表面的に描いているものそのものを述べたに過ぎないからだ。このカードが物質的な建物を暗示しているという意見すらあるが、私はこのカードの塔が、既出の 3 種のカード(女司祭長、司祭長、正義)で見てきた柱に比して、物質的にどうかというと、それ以上でもそれ以下でもないと思う。「これは文字通りアダムの堕天である」とするパピュの意見を裏付けるものは何も見当たらないが、彼の意見の代わりに他の意見 ──「これは霊的言語の実体化を表わしている」とするものもある。書誌学者のクリスチャンは次のように想像している、これは精神の転落であり、神の秘密に侵入しようと企てたためであると。どちらかというと私は大オリエ ント(実はウェイト自身のこと)の意見、これは「教徒の家」の破滅であり、邪悪がそこに蔓延してしまった時なのだ、それ以上に何よりも、これは 「教えの家」の分裂なのだ、という意見を支持する。ただし私は、それ(塔)が指し示しているものは「虚偽(「偽の教徒」「偽の教え」)の家」 である、と解している。このカードは、最もわかりやすい形で「主がその家を建てたのでなければ、その者たちが家を建てようとする努力は徒労に終わる」という古の真実も描いているのである。

この破局は直前のカード(悪魔)を反映したものだとする意見もあるが、その場合は私がそこ(悪魔のカード)で示そうと試みた象徴学的な面を反映したものではなくなる。より正確には、これは照応性の疑問なのだが;一つ(悪魔)は物質的な動物的な状態への転落に関わっているのに、もう一方 (塔)は知性面での破壊を示している。塔のカードは、驕り高ぶりに対する天罰と、神の秘密に侵入しようと企んだ知性の敗北だ、という風に言われ続けてきたが、(悪魔と塔の)どちらにせよ、生きながら苦しみ悶えている 2 人の人物についての説明はなされていない。一人は文字通り「妄語」であ り、他方は「誤訳」である。このカードは、さらに深い意味では、「天恵の終わり」をも意味するかもしれないが、この付随する疑問についてここで考察する余地はない。

このブログの人気の投稿

岡村隆史 失言と結婚

NHK「チコちゃんに叱られる!」でも活躍中のお笑い芸人ナインティナインの岡村隆史がコロナ禍の最中に ラジオで女性蔑視的な失言をした のは、2020 年 4 月 23 日のことだった。 岡村さんは四月二十三日深夜の生放送で、「コロナが終息したら絶対面白いことあるんですよ。美人さんがお嬢(風俗嬢)やります。短時間でお金を稼がないと苦しいですから」などと発言。これに対し「性的搾取を待ちわびている」「女性蔑視だ」などと批判が集中した。 あまりニュースに関心のない私は 7 月 25 日にその記事がふと目に止まり興味が湧いて、この事件のシチュエーションを表すカードは何かと思い 1 枚引いたところ 杖の 4 だった。 杖の 4 は仕事もプライベートも充実している様を表している。ひと仕事をこなした後には、めでたいゴールで親しい人々と合流して存分に休暇を楽しむという感じである。 「ただし彼の場合、逆位置だったため(仕事中の)太鼓橋の上でコケてしまった。充実した気分が裏目に出て一段とハイになり、あのような軽はずみなことを口走ってしまった」──と、当時(2020-07-25)は解釈した。 しかしその後 10 月 22 日に「同じラジオ放送で岡村隆史が結婚を発表した」というニュースを耳にした。「ああ、本当はめでたいゴール(杖の 4)が待っていたということを意味するカードだったのか」と今にして言える。 すなわち、逆位置は、失言事件によって本来予定されていた結婚にケチがつき、一時的に延期等になってしまったようなことを意味していたのだろう。 起きた出来事に対して質問しただけだからと、カードの告げる未来にまで意識を広げなかったという反省事例に。

小室圭さんはこれからどうするのだろう?

皇室ニュースを目にすると何となく見てしまうことがある。今日(3 月 4 日)も天皇陛下が眞子さまのご結婚について厳しい言及をされたというニュースが出ていた。ますます世間の風当たりが強くなってきているが「小室圭さんはこれからどうするのだろう?」と思いつい占ってみたところ次のような結果となった。 眞子さまが小室さんをせっついてくる(⑤ 貨の10 、⑥ 恋人 の逆位置)ので、将来がかかっている仕事もあるのに(⑧ 貨の 3 )うんざりした気持になるが(① 盃の 8 、② 死 )、それでも小室さんは公には何も宣言することはない(④ 正義 の逆位置、⑦ 剣の 2 の逆位置)ような感じがする。 今の小室さんとしては、ご立腹の眞子さま(③ 剣の女王 の逆位置)を上手になだめることさえできれば(⑨ 盃の 9 の逆位置)と思っている。 結婚するもしないも考えてみれば当然のことだが、最終的な決定権は本物の皇族(⑩ 女帝 )である眞子さまが握っている。 結局、小室さんにとっては世間への対応よりも、眞子さまへの対応が命となっている。 という形にまとまった。

未来少年コナンの VHS

たまたま「未来少年コナン」の VHS が手元に入り、全 7 巻セットで全体的に状態も良かったので、市場をちょっとリサーチしたところ取り引きできそうだったのでメルカリに出品してみた。 しばらくしてふと今月中に売れるかな? という思いが起こり 1 月 9 日にカードを引いてみたら 貨の 3 だった。これは質問者である私の態度を表している。絵の中の 3 人のうち、図面を手にしフードマントを被った人物が私で図面は商品。売れるか? というよりも、いかほどの値打ちがあるか? と問いかけているニュアンスのほうが強い。 これだけでは質問の答が読み取れなかった。そこで貨の 3 のウェイトの解説には「隣接するカードによる」とあるので、もう 1 枚引いたら 盃の A だった。 それですぐさま「ああ売れる」という解釈はしずらいが「何がしかの喜びや満足はもたらしてくれそうである」──と、その時は解釈した。 しかし、一昨日(1 月 14 日)、母(僧侶)からコナンのビデオが弟(職人)のものであることを聞かされた。母は「あの子(弟)は大丈夫だよ。(黙って)売っちゃって平気だよ」と言ったが私はそうは行かないと思い、一旦出品を停止して弟にラインで打診した。 すると間もなく弟から「処分してもいいよ!」という返事が来たので再出品した。 結果として、貨の 3 は内部組織的なイメージのカードなので、私、母、弟の 3 者間のやり取りを表しており、盃の A は弟からの「処分してもいいよ!」というメッセージだったといえる。 質問内容(このケースの場合「売れるかな?」)に固執し過すぎると解釈を誤りがちであるという事例。