63. 神の声の子どもたち、強力な神々の神託/ז/双子座(“Book T”)
《大まかな意味》“Tabulated Rules”
ひらめき、霊感(受動的、ケースによっては巫女、なので司祭長、魔術士、隠者とは異なる。)ひらめきや刺激により生じる、動機、パワー、活動
《PKT》
魅力、愛、美、克服すべき試練。
(逆位置)失敗、馬鹿げた企み。他の解説によると、不満のある結婚生活やあらゆる物事における不一致。
《カード占いの手引き》“A Manual of Cartomancy”
《妖精の言葉》“The Quest of the Golden Stairs”
妖精の婚礼──ユニオン、結婚、健全、完璧な相性:“さらに彼は自分の望みの全てをスピーディーに実現する自信があります”
《最後のステップ》“Steps to the Crown”
愛は私たちを生へと送り込むが、愛を超えたより広い生へと私たちを引っぱり込むのもまた愛である。
《絵的な鍵》
【 6 】 【エデンの園】 【アダムとエバ】 【生命の木】 【太陽】 【山】 【裸】 【乳房】 【隣に人がいる】 【二人】 【樹木】 【翼】 【青空】 【赤色】 【蛇】
👉 ラベル:恋人たち
《タロットの切り札》“The Tarot Trumps”
解明(イルミネーション)と解放の結果として生じる、直感のインスピレーションのインパクト──習慣と物質主義の束縛を切り落とす剣、ドラゴンの恐怖と水の淀みからアンドロメダを救うペルセウス。(ノート:ついでに言えば、これはオーダーカードのデザインである。アンドロメダは岩に枷ではめられている、ドラゴンは水から出て彼女の足元へ向かう。ペルセウスは抜き身の剣を持ち、彼女を助けに空を飛んでいる。デザインは全面的にウェイトのパックとは異なる。I. R.)
カラーはオレンジ、ヴァイオレット、パープリッシュ・グレイ、パール・グレイ。光るヴァイオレットがゴールデン・イエローをもたらす一方、光るオレンジ色は深い鮮明なブルーをもたらす。もし本質的な色の意味をより明らかに引き出すとしたら、光る色は常に導入されるかも知れない。実践では、このカードはたいてい共感的な理解を表す。
《PKT》
太陽が天頂に輝き、その下には立派な翼のある人物が両手を広げて、下界に影響力を降り注いでいる。前景にいるのは二人の人間の男女であり、お互いを前にして裸であり、あたかもアダムとイヴが最初二人きりで地上の肉体の楽園にいた時のようである。男の背後にあるのは生命の樹で 12 個の実を付けており、女の背後にあるのが善悪の知識の樹で蛇が巻き付いている。この二人の人物は若さ、処女性、無垢と、粗い物質的な欲望に汚される前の愛情を示している。このカードは極めて手短に言うと人間愛のカードであり、この絵柄では方法と真実と生命によって構成されている。このカードは、その原義に立ち帰って、(前章において)先述の旧い結婚のカードと、さらには後世の愚か者が善悪(の選択肢)に挟まれた男として描いたカードを、置き換えるものである。非常に高度な意味において、このカードは聖約(神との契約)と安息日の秘儀なのである。
この女に関して指摘すると、彼女は、男の堕落という発想を内包した官能的な人生への誘惑を表すが、彼女は単なる意志や意識的に誘惑する女というよりはむしろ天意の秘儀の作用なのである。男が究極的に上昇するのは、彼女に因る堕落を通じてであり、彼が自分自身を完成させることができるのは彼女を通じてのみなのである。つまりそのようにして、このカードは偉大なる女性性の神秘に関するもう一つの暗喩となっているのである。旧い絵柄にとって必要だった旧い意味は白紙に戻し、さらに後者の解釈(善悪に挟まれた男)の方については、一部は日常次元のものであり、残りは象徴学的に間違っている(やはり不要である)。