78. 時の夜の卓越した者/ת/土星(“Book T”)
《大まかな意味》“Tabulated Rules”
問題そのもの。総合。世界。王国。たいていの場合、質問の実際の対象を示す、なのでほとんど伴うカードにより解釈される
《PKT》
確定的な成功、応報、旅、航程、移住、飛行、場所変え。
(逆位置)惰性、固定化、停滞、恒久不変。
《カード占いの手引き》“A Manual of Cartomancy”
《妖精の言葉》“The Quest of the Golden Stairs”
依然として現実世界──聖なる門、集会、ユニオン、表明、結びの言葉、告別、終わり、タイムレス:“終わりはヴィジョンで見えます:ヴィジョンは終わりを迎えます”
《最後のステップ》“Steps to the Crown”
彼女の控え目で秘密で謎めいた愛の本質や知られざる輪廻の暗示にもかかわらず、彼女には自然の女神のリアルな魅力があります。彼女の科学的な研究は私たちの精神的な不安に関わっている月の障りの分野です。彼女は身体的な本能的直感によって適切に話しています。地理学より土地占い(風水)の方がより役に立ちますし占星術は天文学に勝っています。けれどもこれはパラドックス的な見方によってであり二義的なことです。
《絵的な鍵》
【天女】穏やかな幸運、理想的な伴侶、幸せな恋愛 【青空】 【雲】 【空中】飛行、旅 【乳房】 【裸】 【片足】 【無限・ウロボロス】 【月桂冠】 【リボン】 【バトン】 【顔】相手の顔色や表情を見る、気にかける 【テトラグラマトン】 【イーグル】 【ライオン】 【オレンジ色】 【雄牛】
👉 ラベル:世界
《タロットの切り札》“The Tarot Trumps”
ユニバース。これは世界ではなくユニバースを表しているということに気づくべし。古代の人々にとって、土星が太陽系の限界だったということは、忘れてはならないことである。彼らには天王星なのか海王星なのか測定する術がなかった。故に彼らにとって、土星は、十字を象るケルビムのシンボルによりその基本の方位に印を付けられた、ゾディアックの渦巻きの道を通過する、全体の包括的な象形文字だった。
従って、このカードにおいて、私たちは Taro あるいは Rota の全体の総合を見出す。真ん中の人物はイシスというよりハトホル(Hathor, Athor, or Ator)である、故にこのように言い変えれるかもしれない隠れたアナグラムを示している:ORAT──man prays.(人は祈る)。ATOR ──to the Great Mother.(母なる神へ)。TARO──who turns.(回す人)。ROTA — the wheel of Life and Death.(生と死の車輪)。man prays to the Great Mother who turns the wheel of Life and Death.(生と死の車輪を回す母なる神へ人は祈る)
カラーは、運命の輪のようにスペクトラムと四大のカラーを含む、しかしそれらは、インディゴと土星のブラックと向かい合わせで配置される、暗闇に輝く星の白くかすかに光るのと、真ん中にいる Aimah Elohim のおぼろげのような人物とともに。
実践的なタロットにおいては、このカードは目の前の問題を示すと捉えられ、それは尋ねられた質問の主題である。
《PKT》
大アルカナの最後のメッセージであるこのカードは図案面において変更されていない──というより実際には変更できなかった──ので、このカードの持つ深い意味については一部は(『タロット図解』の中の第 1 部において)先述した(事柄と重複する)。このカードは、宇宙の完成と最終段階、宇宙に内在する秘密、宇宙が神の一部であると悟った時の宇宙的な歓喜も表わす。さらには、自ら知る霊から投影された、神的な霊視の意識状態にある魂をも意味する。しかしこれらの意味は、このカードの物質的な側面に関して先述した事柄の意味に影響を与えるものではない。
このカードは、マクロコスモス的側面については、複数のメッセージを持ち、それは例えば、表明(引き寄せ)の法則が自然な完成の最高点に達した時に、世界が復元された状態がそれである。しかし、それは古代の話の方が当てはまるかもしれない。あらゆるものが善であり、夜明けに星々が合唱し、神の全ての息子達が喜びの声を上げた(ヨブ記 38:7)という時代のことである。このカードに対する最も稚拙な説明の一つは、この人物は魔術師であり、彼が修行の最高段階に到達した時であるというものである。また他の作家(パピュ博士)は「絶対」を表わしているとするが、理解に苦しむ。この人物は「真理」を体現しているとも言われているが、しかしながらそれ は、17 番目(の星)のカードに割り当てた方がより適切なメッセージだろう。最後の例として、(エリファス・レヴィは)このカードを魔術師の冠と呼んでいる。