スキップしてメイン コンテンツに移動

盃の A

2. 水の力の根源

《ブック T》“Book T”

雲から白い光りを放つ優しい手が出て盃を手の平で支えている。それはストリステス(準司官、準備者)の位階に似ている。盃からは澄んだきらきらと輝く泉が湧き出で;ロータスと睡蓮が育つ下方の澄んだ静かな水へと流れ落ちている。至高の母の偉大な ה(ヘー)の文字が泉の飛沫でなぞられている。肥沃、生産力、美、喜び、幸福などを象徴する。

蠍座を中心に 45 ° の範囲が玉座。

《PKT》

下に水があり、水面には睡蓮がある;雲から出た手が、掌の上に盃を載せていて、盃から 4 本(A. E. ウェイトの図案と P. C. スミスの作品の間に食い違いがある)の流れが吹き出している;一羽の鳩が、くちばしに十字の印の付いた聖体(キリスト教の聖体拝受のパン)をくわえて、その聖餅を盃の中に置くために降下する;水滴が周囲に落ちていく。これは小アルカナの背後に横たわるであろう物事を暗喩したものである。

真実の心(ハート)の家、喜び、満足、住居、栄養、豊富、肥沃;聖餐、それに与る至福。

不屈の意志、不変の法。

(逆位置)偽りの心(ハート)の家、突然変異、不安定、大変革。

想定外の地位の変動。

《絵的な鍵》

】 【エース】 【不思議のメダイ】 【ステュクスの水】 【聖体拝領】 【泉】 【白いハト】 【】 【蓮花】 【右手】 【注ぐ】 【


👉 ラベル:盃のA

このブログの人気の投稿

2020 年 9 月自民党次期総裁選

先月 28 日に安倍総理辞任表明があったので、来年 10 月までの残りの任期を引き継ぐ自民党の次期総裁について占ってみました。 菅義偉 官房長官「杖の6」←「隠者」 岸田文雄 政調会長「盃の王」←「剣の6」 石破茂 元幹事長「貨の5」→「貨の6」 という展開となりました。 石破氏が次期総裁になる可能性はまず少ないと思います。かなり不利な情勢のように見受けられます。 なので残る、菅氏か岸田氏のどちらかということになりますが、次期総裁の有力候補としては安倍さんの病による辞任がなければもともとは岸田氏なのだと思いますが、菅氏が任期引き継ぎの総裁となるのだと思いました。 絵で読み解いてみると、菅氏(杖の 6)が安倍総理(隠者)から月桂冠(リーダーシップ)を一旦(馬上で)受け取っている。(馬のベールに隠れているのは菅政権の後継として一年後の総裁選で本命の河野太郎氏?) 岸田氏(盃の王)は安倍さんが無事に任期を満了していれば有力な後継者だったところが、イレギュラーな事件(安倍さんの任期を残した辞任)によりチャンスを逃した(剣の6(逆))。 石破氏(貨の 5)はそもそも蚊帳の外で、全国の自民党員の人気は別として、主流派(国会議員)からは実質的に相手にされていないようです。

出川哲朗の枕営業騒動

モデルのマリエによる告発で島田紳助の枕営業行為に加担したとして槍玉に挙げられている出川哲朗。出たカードは剣の A の逆位置。 剣の A は言うなれば風の力の根源。雲から出た手が 剣 を突き上げ、平和の象徴オリーブと苦しみの象徴シュロの葉が垂れ下がった 冠 を支えている。背後には殺風景でシンプルな景色が広がっている。 これらから思い起こされるのはノアの方舟伝説で、 大洪水 の後、ノアが鳩を放つとその鳩がオリーブの小枝をくわえて戻って来たので、平穏が戻ったことを確認できたという話である。 今まで築き上げてきたものが、洪水のように、ドーンと一気に押し流されてしまうような巨大な力が襲いかかり、あまりの衝撃でその事以外考えられなくなって呆然としてしまうほどの状態に陥いることを意味する。 この件は、マリエの側からすれば剣の A(正位置)で、剣を振り下ろされる出川の側からすれば剣の A(逆位置)ということなのだろう。 まさしく「ヤバイよ! ヤバイよ!」と叫んでいるような状況なのかもしれない。 剣の A は絶大な正義の力を意味するが、本来はオリーブで象徴される平和のためにこそ使われるべきものである。逆位置の場合は、(それがたとえ本来は悪いことをした側であっても)剣によって傷付けられる側の痛みが強調されることになる。 おそらく、正義はマリエの側にあるのだろうが、結果的にそれに対する出川への世間からの制裁が不当に行き過ぎることになることを意味しているのかもしれない。