スキップしてメイン コンテンツに移動

VII. 戦車

64. 水の力の子ども、光の勝利の主/ח/蟹座(“Book T”)

《大まかな意味》“Tabulated Rules”

苦労・努力などの末の偉業、勝利、健康。成功、しかし時として安定した永続性がない。

《PKT》

救いの手、神慮、さらには、戦争、凱旋、 厚かましさ、報復、揉め事。

(逆位置)暴動、口論、論争、訴訟、叩きのめすこと。

《カード占いの手引き》“A Manual of Cartomancy”

I. 思慮分別の世界
努力の末の理性の勝利;成功;広く受け入れられる;優勢、征服、これらは全て外面的な次元に関してである
II. 順応の世界
気高い動機;道徳的な勝利;論理的な理解による信頼の理想像;最初の克服
III. 目標達成の世界
自分の 3 つの次元の意識(現実面・心理面・精神面)を自覚している三位一体の人;目に見えない神の生きた象徴;彼は打ち勝った

《妖精の言葉》“The Quest of the Golden Stairs”

スタービームのプリンス──すみれ色の宇宙空間、探求、エスケープ、偉業、トラベル、長旅、始まり:“彼にはもはや道は見えず道の棘だけが見えました”

《最後のステップ》“Steps to the Crown”

屈して死ぬ、というのは普通の多くの人間である;屈するより死ぬ、というのはヒーローの選択である;屈するのでも死ぬのでもない、というのは魂の勝利である。

《絵的な鍵》

7 】 【凱旋】 【フラワシ】 【コマ】 【八芒星】 【六芒星】 【五芒星】 【四角】 【】 【ユリム(潔白)】 【サミム(有罪)】 【スフィンクス】 【尻尾】 【白黒】 【】 【】 【月桂冠】 【武装】 【バトン】 【】 【車輪】 【黄色】 【】 【真正面


👉 ラベル:戦車


《タロットの切り札》“The Tarot Trumps”

ここで私たちは、魂、肉体という低い本質をコントロールする人間の精神の象徴を得る、幻影の雲の上に昇り、高次の領域に貫通し、そしてアストラル次元を意気揚々と通過する。
カラーはアンバー、シルバー・グレイ、ブルー・グレイ、夜空のディープ・ブルー・ヴァイオレットがこのシンボルを明らかにする。これはプシュケの理想化である。

《PKT》

抜き身の剣(A. E. ウェイトの図案と P. C. スミスの作品の間に食い違いがある)を手にした一人の貴公子然とした男の立ち姿であり、おおまかに言って、(『タロット図解』の中の)第 1 部において私が既に述べた伝統的な説明内容と一致している。この勝ち誇る勇者の両肩にあるのは「ユリム(潔白)」と「サミム(有罪)」であると思われる。彼は捕虜を囚人へと導き続ける;彼はあらゆる──意識の、科学の、進歩の、通過儀礼の一定の試練の ──面における征服である。そのようにして彼はスフィンクスの問いに応じてきたのであり、それが私がエリファス・レヴィの二頭のスフィンクスが戦車を引く図案を採用した理由である。彼はとりわけ意識面における勝利である。

その理由について、次のように理解されねばならない(a)スフィンクスの質問は現象界の神秘に関するものであって、この戦車人の答えることができないであろう、(神の)恩寵の世界に関するものではない;(b)彼の征服が行われるのは表向きの外的な次元であって彼自身の内的な次元ではない;(c)彼が為す解放は、彼自身を論理思考に捕われたままにするかもしれない;(d)彼が勝利しながら通過してきた通過儀礼の試練は、肉体的または理知的に理解されるべきものである;そして(e)女司祭長がその間に座す神殿の柱に彼がやってきたとしたならば、彼は「Tora」と呼ばれる巻物を開くことはできないだろうし、女司祭長に質問されたら彼は答えることもできないだろう。彼は王位継承者でもなければ、聖職者でもないのだ。

このブログの人気の投稿

女性に自殺を思いとどまらせたセラピードッグ

イギリス南西部デボン州で高速道路の上の橋から 飛び降り自殺を図ろうとしている女性を地元消防署のセラピードッグが思いとどまらせた という。この時の犬と女性の関係について引いてみたところ、犬は 最後の審判 の逆位置、女性は 盃の 8 の逆位置だった。 最後の審判それ自体には「最終結果」という意味があるが、逆位置の場合には、そのような思い切った最終決断に踏み切れない、「弱さ」「意気地の無さ」を示す。つまり、この事件のセラピー犬のディグビーは、女性にとって、自殺という発作的で不可逆的な行為を踏み止まらせるような、か弱い、いたいけな存在としてそこに登場したのであろう。彼女よりも、強く生きている警察官や消防隊員たちからのいわゆる“上から目線”の説得よりも、彼女が守ってあげる立場の存在である犬のディグビーの方が、彼女に生きる気力を与えることになったのである。 そして、盃の 8 だが、これも本来は失望を示すのだが、逆位置となると反対に「大いなる喜び・幸せ」などを示すのである。まさしく、追い詰められた中でのディグビーとの邂逅が、女性に生きる喜びを思い起こさせたであろうことは、想像に待たない。

小池都知事の過労

小池都知事が過度の疲労により静養が必要になったという。知事はどのような具合なのだろうかと引いてみたところ、 盃の 7 の正位置だった。 雲の中に 7 個の盃が並び盃の上には様々な物が乗っている。 盃の 7 の基本キーワードは、幻想的な成功、実現されない約束。アイデア、企画、解決だ。 収まりのつかないコロナ渦にオリンピックまで近づき、ますます状況が錯綜し「アイデア、企画、解決策」も雲をつかむような状態でまとまらず「実現されない」状況に、過度のストレスでヒステリック気味になっている状態だったのかも知れない。

さいたま ネットカフェ 人質立てこもり事件

さいたま市のネットカフェで 男が女性従業員を人質に立てこもり 、警察が説得を続けているという(追記: 30 時間後にようやく投降した )。男は何を考えているのか? 出たのは 杖の王 の逆位置。 杖の王の逆位置には、「従うべき助言」という意味があるが、警察の説得に従うことを意味していたのだろうか。 王が注視している先にあるものとして 貨の 2 の逆位置が出た。 貨の 2 の逆位置には、強要されて明るく振る舞うことや、文通、などいった意味があるとされる。 今回の事件では、ネットカフェのブースの構造上、窓がない密室状態であり、警察がインターフォンを通じて、説得をするしか手段がなかった。警察が、犯人が今のうちに素直に投降すれば、大した罪にはならないだろうとか、犯人の気持を楽にするために粘り強くインターフォンを通じた説得を行い、それに犯人が耳を傾けていた様子を意味していたのだろう。 犯人は投降したようだが、人質の健康状態など、現時点ではまだ詳細はわかっていないが、何はともあれ、一段落したのは幸いである。