貨の 2 は活発で真昼のようなコミュニケーションを象徴している。
開放的な大空が広がっている。激しくうねる海の上には大船と小船が浮かんでいる。その前で真っ赤な山高帽を被った芸人のような人がリズムに乗って歩きながら無限に貨を操っている。
彼は一見(真っ赤な帽子、赤いタイツ、オレンジ色のブラウスを着て)派手で陽気なようでいて、地味なベージュのチュニックを赤いベルトで締めいたって普通の表情をしており、実は意図してそう振る舞っているのかも知れない。
芸人は人を大船に乗せ盛り上げる(波に乗せる)のが仕事であり、落ち込んでいる人でも笑わせるという非常に優れた能力を持ち、激励神サヴィトリを人間化したようなところがあり、布袋もそのような感じがする。
マーカス・カッツによるとこのカードは Edward Burne-Jones(エドワード・バーン=ジョーンズ)の「False Mercury(偽りなマーキュリー)」という絵をヒントにパメラによって描かれた。
画家はこの絵を「海で眠る水夫に幸せな我が家の夢を見させる夢の神」をイメージして描いたらしい。
一方、サヴィトリは太陽神であり万物を刺激し宇宙を維持するが 1 日の終わりには人々に眠りをもたらすとされている。
どちらも人生の荒波を乗り越える力を無限に与えてくれるようなイメージがある。
日常的には、人を元気にさせるような活気に溢れたコミュニケーションの状態を表しているが、エスカレートすると無理矢理自分に合わさせるなど、常軌を逸した行動をすることにも発展する。
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