彼はいかにも満足げで物心両面で満足しているのかも知れない。
大変利発な彼は自己満悦や自画自賛の傾向が強いが、すかしこんだところがなくユーモアや方便を使うのが上手で洗練された言葉遣いをする。
実は大変根気強く努力家であるにも関わらず、それを表にあえて出さず人にけなされても余裕で受け流すような、器の大きがあるかも知れない。
彼はどんな目に遭っても、自分を居心地よく快適なコンディションに回復させる術に長けているようだ。
そこに「物質的な幸福」の鍵があるのかも知れない。
マーカス・カッツによると盃の 9 はシェークスピア劇「ヘンリー四世」に登場するフォルスタッフがモデルになっているらしい。
「ヘンリー四世」のフォルスタッフは、道化のような存在でハル王子の放蕩仲間だったが、最後にヘンリー五世となったハル王子から追放される。
盃の 9 の本質はフォルスタッフよりもヘンリー五世となるハル王子の方に近いようだ。
とすると「物質的な幸福」の鍵は環境や物事ではなく自分が変わることにあるといえるかも知れない。
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