カッコいい青年が、彫物の施された立派な机の上に道具を並べ、それらを駆使して、赤いバラと白い百合を庭園で育てている。
マジシャンの語源はギリシア語のマゴス(博士、賢者)であり、これをラテン語化した形がマギである。キリスト教の東方の三博士に当たるかも知れない。
そしてマギという言葉のもともとは、ペルシア宗教の祭司で天文学や占星術に携わっていたメディアの一部族の名前ということである。
古代ペルシア発祥の宗教といえばゾロアスター教である。
なので、この人はゾロアスター教の司祭かザラスシュトラ本人かも知れない。
ゾロアスター教の最大の特徴は善悪二元論であり、善と悪が戦って善が勝利することを教えている。
なので、この人は善により悪に打ち克つ理想像を表しているといえる。
では、どうやって悪に打ち克つのかというと──
「善思・善語・善行」を行うことによってである。
これはゾロアスター教の基本の教えであり、フレディ・マーキュリーの伝記映画『ボヘミアン・ラプソディー』の中でも、彼の父(パールシー教徒)がいつも彼に言っていた言葉として出てくる。
Good thoughts, good words, good deeds. Just like you taught me, Papa.
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