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困窮と救済

降りしきるの中を 2 人の貧者が裸足で歩いている。2 人の向こうの壁には明かりの灯ったステンドグラスがある。

この 2 人の困窮者は「困ったときの神頼み」の状態、ステンドグラスはその「救済」を表している。

彼らが頼る「困ったときの神」とは、プロフェッション(形容詞でプロフェッショナル)のことを指す。

プロフェッションとはもともとは、宗教家、医者、弁護士の奉仕活動のことを指し、語源は PROFESS で信仰を告白するという意味がある。

ショールを纏った人はうつむき耐え忍びながら降りしきる雪の中を歩き続け、松葉杖の人は鈴の音に導かれ雪の中から出ようとしているように見える。

このカードは、今は耐え忍ぶときではないということを表している。

ショールの人は雪が降りかかり足も雪に埋もれているが、松葉杖の人は雪は降りかかっておらず足も雪に埋もれず、怪我の手当をしてもらっている。

ショールの人のように救済を受けずに我慢して耐え忍び続ける場合は、病上手の死に下手のように時たまささやかな息抜きをしつつ、今までと同じ状態を続けていくことになるのかも知れない。

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