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隠者

【隠者】
【ダニエル書】7:9
わたしが見ていると、もろもろのみ座が設けられて、日の老いたる者が座しておられた。その衣は雪のように白く、頭の毛は混じりもののない羊の毛のようであった。そのみ座は火の炎であり、その車輪は燃える火であった。
【ヨハネの福音書】8:12
イエスは、また人々に語ってこう言われた、「わたしは世の光である。わたしに従って来る者は、やみのうちを歩くことがなく、命の光をもつであろう」。
【日の老いたる者】
隠者は旧約聖書『ダニエル書』の「日の老いたる者」と新約聖書『ヨハネの福音書』の「世の光」の概念を融合させたものということである。
「日の老いたる者」はダニエルが幻視で見た存在で、「世の光」はイエスのことである。
この 2 人がランプを掲げて「私のいる場所に、あなたも来るのです」と言っているということになる。
また、キリスト教における隠者とは、砂漠の神学の信念に基き隠遁生活を送った人々に使われるということである。
砂漠の神学とは、旧約聖書の中において、心境の変化をもたらすことになる砂漠の 40 年間の放浪のことであるという。
砂漠の 40 年間の放浪がなぜ起こったのかというと、神の言うことを聞かなかったからのようである。
現実的にも、疲れた、もうイヤだ、あなたの言うことなんか聞きたくない、一人になりたい、といったような心境の変化を表すことが多い。
【乙女座物語のデーメーテール】
大地の母デーメーテールは、普段は温厚だが怒ると大地を枯れさせるといわれており、その一面も隠者として描かれているのかも知れない。
ペルセポネーを略奪されたデーメーテールが、激怒し天界を捨て老女に変身し放浪する間大地は荒廃し、その間の彼女の行動についての伝説が各所に残されているという。歴史的にはこちらの方がキリスト教よりもはるかに古い。

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