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ポリュクセネとイピゲネイア

向こう側に大きな岬が見える美しい砂浜で、目映い純白のドレスを着た美しい女性が豪華な聖杯に自分の潔白性を賭け何か願掛けしているように見える。

マーカス・カッツによると彼女はトロイア神話のポリュクセネとギリシャ神話のイピゲネイアがモデルになっているという。

ポリュクセネは、トロイア戦争中にアキレウスに兄弟を殺されたがアキレウスに好かれいい仲になる。そしてすっかり彼女に心酔したアキレウスは自分の弱点が踵であると彼女に打ち明けそれが仇になり、今度は自分が彼女の他の兄弟に殺されるが、最後にはポリュクセネもアキレウスの亡霊のお告げで人身御供にされ殺された。

イピゲネイアの方は、父アガメムノンの身から出た錆の尻拭いのために戦に勝つための生贄にされたが、本人が潔く犠牲になった一方で、彼女を溺愛する母と偽りの花婿役を課されたアキレウスはアガメムノンに激しい恨みを抱くことになった。

ポリュクセネとイピゲネイアは純白のドレスのようにピュアな存在で、その純白の善良性が損われると祟り神のような存在になる可能性を秘めているのかも知れない。

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