ひっそりとした湖の岸辺で、10 本の剣に背中から刺されて倒れた男がいて、オレンジ色のブランケットがかけられている。向う岸の山の上から少しずつ明るい日差しが差してきている。倒れながらも男は右手に法王の祝福の印相を示している。
株価の変動のように急上昇したかと思うと大暴落、絶好調からどん底、優勢から劣勢、昇格から降格、闘争から逃走──といった競争社会の有り様が見えてくる。
そんな日常の中で、どっと疲れた人を優しくねぎらう人(ブランケット)の存在があり、
疲れた人も、再び始まる明日に向けてパワーを充電している(法王の祝福の印相)。
この人は当時の勢力争いで暗殺されたカンタベリー大司教トマス・ベケットだということである。カードと違い、実際は頭を刺されて死んだらしい。
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